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化学物質による健康障害防止指針(がん原性指針)の改正について

化学物質による健康障害防止指針(がん原性指針)の改正について

2020.03.19(Thu)

厚生労働省における検討の結果、アクリル酸メチル及びアクロレインについて実験動物にがんを引き起こすことが確認され、ヒトに対するがん原性は現在確定していないものの労働者がこの物質に長期間ばく露された場合にがんを生ずる可能性が否定できないことから、がん原性指針により健康障害防止措置について指導を行うことが適当との結論が得られました。さらに厚生労働省における「化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会」において、下記の結論が得られました。

① 上記結論を踏まえ、アクリル酸メチル及びアクロレインについてがん原性指針に定める措置と同様の措置を講じることが必要であること
② がん原性指針の対象物質のうちメタクリル酸2,3-エポキシプロピルについて、作業環境測定の方法及び測定結果の評価に用いる指標( 以下「作業環境測定方法等」)に係る技術的な検討の成果について、その内容は妥当であり、がん原性指針に反映させることが必要であること

上記を踏まえ、「労働安全衛生法第 28 条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止するための指針の一部を改正する件」が公示されました。これによりがん原性指針が別添1の新旧対照表のとおり改正され、改正後のがん原性指針は別添2のとおりとなります。この改正は令和2年2月7日付で改正されました。

 

1.がん原性指針対象物質の追加 について
これまで対象物質として定められていた38物質に加え、以下の2物質が追加された。
・アクリル酸メチル(CAS登録番号:96-33-3)
・アクロレイン(CAS登録番号:107-02-8)

 2.がん原性指針対象物質に関して講ずるべき措置について
・メタクリル酸2,3-エポキシプロピルの講ずるべき措置に作業環境測定等が追加された。
・アクロレインに関する作業環境測定方法等については、技術的な検討が未了であることからアクロレインについて講ずるべき措置から作業環境測定等を除外された。

物質名 作業環境測定の方法 管理濃度等
試料採取方法 分析方法
メタクリル酸2,3-エポキシプロピ 球状活性炭捕集 ガスクロマトグラフ質量分析方法(GC/MS)

0.01ppm

日本産業衛生学会

 

3.関係通達の改正
ⅰ全体的事項について
がん原性指針全体に対する留意事項について示している「労働安全衛生法第28条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止するための指針」を別紙1のとおり改正する。

ⅱ作業環境測定について
「屋外作業場等における作業環境管理に関するガイドラインについて(平成17年3月31日付け基発第0331017号)」の別表第2を別紙2のとおり改正する。

(出典:化学物質による健康障害防止指針(がん原性指針)について