【環境かわら版】「水銀に関する水俣条約第6回締約国会議」の結果について
背景・結果
1. 水俣条約は、2013年10月に熊本市・水俣市で開催された外交会議にて採択、2017年8月に発効した。締約国は153か国・地域(2025年11月現在)。
2. 水俣病の教訓も踏まえ、水銀とその化合物の人為的な排出・放出から人の健康と環境を保護することを目的とし、水銀の採掘から貿易、製造、使用、環境への排出、廃棄の各段階における包括的な対策をとることを規定。
3. 水俣病の経験を有する日本は、同条約の制定に至る議論に積極的に貢献し、優れた水銀代替・削減技術を活かして、世界の水銀対策に主導的に取り組んでいる。
主旨
1. 2025年11月3日から同年11月7日まで、スイス連邦・ジュネーブにおいて「水銀に関する水俣条約第6回締約国会議」(COP6)が開催された。
2. 同会議には1,000名以上が現地参加し、我が国からは外務省、経済産業省及び環境省の担当者が現地で交渉に臨んだ。
3. 同会議の論点の1つであった歯科用アマルガムの製造・輸出入については、2034年をその廃止の期限とすることが決定された。
4. 日本交渉団は、水銀廃棄物に関する決定案を提案し、その最終化に向けた議論を主導するなど各議題の進展に積極的に貢献するとともに、熊本県立水俣高校と共催でサイドイベントを開催し、日本の知見・経験を発信した。
出典
https://www.env.go.jp/press/press_01704.html

