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化学物質の環境リスク初期評価(第21次取りまとめ)の結果について

化学物質の環境リスク初期評価(第21次取りまとめ)の結果について

2023.01.31(Tue)

環境省は、化学物質による環境汚染を通じて、人の健康や生態系に好ましくない影響が発生することを未然に防止するため、科学的な知見に基づいて、多数の化学物質の中から相対的に環境リスクが大きいと想定される物質をスクリーニング(抽出)する環境リスク初期評価を実施しています。

このたび、中央環境審議会環境保健部会化学物質評価専門委員会の審議を踏まえ、「環境リスク初期評価(第21 次取りまとめ)」の結果を公表しました。

本取りまとめの結果、生態リスク初期評価において1物質(ジクロルボス)について「詳細な評価を行う候補」とされました。「詳細な評価を行う候補」とされた物質については、関係部局等との連携の下で、詳細な評価の実施を含めた対応を図ることとしています。

 

<環境リスク初期評価(第21次取りまとめ)の結果について>

(1)対象物質

今回の第21次取りまとめにおいては、環境リスク初期評価(健康リスクと生態リスクの双方を対象とした評価)を8物質について、

生態リスク初期評価を4物質について、それぞれ取りまとめました。

今回の第21次取りまとめによって、これまでに313物質の環境リスク初期評価と100物質の生態リスク初期評価が取りまとめられたことになります。

(2)結果

①環境リスク初期評価(健康リスクと生態リスクの双方を対象とした評価)

対象とした8物質の環境リスク初期評価の結果を、今後の対応の観点から整理しました。

評価結果 健康リスク初期評価 生態リスク初期評価
A.
詳細な評価を行う候補
【0物質】 【1物質】
・ジクロルボス
B.
更なる関連情報の収集が必要
【1物質】
吸入曝露(一般環境大気)
・3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン*
経口曝露
・3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン*
【2物質】
・シアナミド
・メチルアミン*
C.
現時点では更なる作業の必要性は低い
【7物質】
・2,3-エポキシプロピル=フェニルエーテル
・シアナミド
・ジクロルボス
・ジメチルジスルフィド
・トリエチレンテトラミン
・メタクリル酸2-エチルヘキシル
・メチルアミン
【5物質】
・2,3-エポキシプロピル=フェニルエーテル
・3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン
・ジメチルジスルフィド
・トリエチレンテトラミン
・メタクリル酸2-エチルヘキシル

②追加的に実施した生態リスク初期評価

対象とした4物質の生態リスク初期評価結果を、今後の対応の観点から整理しました。

評価結果 生態リスク初期評価
A.詳細な評価を行う候補 【0物質】
B.更なる関連情報の収集が必要 【3物質】
・カルバマゼピン*
・ケトプロフェン
・ベザフィブラート
C.現時点では更なる作業の必要性は低い 【1物質】
・クロミプラミン

*詳細は評価書本文を参照。

(出典:化学物質の環境リスク初期評価(第21次取りまとめ)の結果について|報道発表資料|環境省(env.go.jp)