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今後のプラスチック資源循環施策のあり方について

今後のプラスチック資源循環施策のあり方について

2021.02.18(Thu)

第4次循環型社会形成推進基本計画に基づき、資源・廃棄物制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化、アジア各国による廃棄物の輸入規制等の幅広い課題に対応するため、令和元年5月31日に3R+Renewable(再生可能資源への代替)を基本原則としたプラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略である「プラスチック資源循環戦略」が策定されました。本戦略を受け、令和3年1月28日に開催された合同会議において「今後のプラスチック資源循環施策のあり方について」が下記のとおり取りまとめられました。

Ⅰ.考え方
1.国内でプラスチックを巡る資源・環境両面の課題を解決するとともに、地球規模の資源・廃棄物制約、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等の同時解決に貢献し、資源循環関連産業の発展を通じた経済成長・雇用創出など、新たな成長の源泉としていく。

2.資源循環の高度化に向けた環境整備の具体化を通じて、循環経済への移行に向けた再設計を進め、「環境、経済、社会の三方よし」を目指していく。

Ⅱ.主な施策
1.リデュースの徹底のため、ワンウェイのプラスチック製容器包装・製品の排出抑制を促進し、製造事業者には軽量化等の環境配慮設計や代替素材への転換を、流通・サービス事業者等には過剰な使用の削減や代替素材への転換を促すための環境を整備する。

2.効果的・効率的で持続可能なリサイクルのため、新たな技術・イノベーションも弾力的に織り込むことが可能な形で、環境配慮設計の基本思想や優先順位、関連技術等の視点を整理し、設計の転換を促す環境を整備する。

3.再生素材やバイオプラスチックなど代替素材の利用促進のため、プラスチック再生素材市場の拡大、バイオプラスチックの実用性向上と化石燃料由来プラスチックとの代替促進を図り、それらの利用ポテンシャルを高めるとともに、総合的な需要喚起策等を講じる。

4.消費者の理解・協力の促進などの分野横断的な促進策を講ずる。

(出典:「今後のプラスチック資源循環施策のあり方について」(中央環境審議会意見具申)について